いわて早池峰山麓
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1986年、初代「五月長根葡萄園」のラベルには「駒曳き猿」の姿がありました。早池峰山にまつわる伝承「早池峰の駒」と大迫町の民俗芸能「早池峰神楽」は、岩手県の山岳信仰や民俗文化を象徴する存在であり、初期ラベルに描かれた「駒曳き猿」の図柄は、これらの文化的背景を反映していると考えます。
そして、現在のラベルは大迫町の町並み(長根)を反映したものになっています。どちらも、エーデルワインの基本理念である「より良いワインづくりを通じて、地域と社会の繁栄と豊かな生活文化に貢献する」を見える化(デザイン化)したものになっています。
今でこそ“リースリング・リオン”の白ワインとして親しまれている「五月長根」ですが、1986年の初代ヴィンテージでは、収穫数量が少なかったため「リースリング・リオン×セーベル」のブレンドだったようです。
10,000本の限定販売として、フルーティーな香りと高貴な味わいをお楽しみいただきました。
昭和30年代に品種改良(リースリング(ドイツ)と甲州三尺(日本)の交配品種)され、栽培するようになったワイン用の品種です。うまく栽培出来ないところが多かった中、岩手県は気候なども相まって生育が上手くいき、今ではリースリング・リオンの栽培量「全国1位」に岩手県がなっています。大迫地域で栽培されているぶどうの中で最も遅く成熟する品種のひとつで、10月中旬から下旬とだいぶ涼しくなったあたりに収穫されます。
弊社が「生食用の規格外れブドウ処理の会社」から「良いワインを造る会社」を目指して、醸造用ブドウでの本格的なワイン造りを始めた時の特別な品種でもあります。
醸造を始めるのが11月に入ってからになります。それから2ヶ月を超える長期低温発酵という工程に入ります。赤ワインの場合ですと20~30℃でがんがん発酵させることが多いので、10日程度で終わるんですが、この五月長根RLは期間中ほぼ10℃以下、12月、1月になると4℃程度まで下がりながらじっくり発酵を進めていきます。これは白ワインの中でもかなり低い温度の発酵です。
なぜそんなことをしているのかというと、低温でゆっくり発酵させることで香りの成分がより生成されるのを狙いとしています。温度が高いと香りはどんどん飛んでいくんですが、低温だとワインの中に残ってくれます。発酵が終わると、そのまま5月の瓶詰めまで澱と一緒に熟成させます。この期間に酵母の旨味や抗酸化成分がワインに溶け込んでいきます。
前売 2,000円(税込)/当日 2,500円(税込)
※直売店(ワインシャトー大迫店・平泉店)でのチケット販売になります。ワインをお飲みにならない方は入場無料です。
ワインシャトー大迫店 TEL : 0198-48-3200
※ご対応可能な時間は、9:00 ~ 16:30となります。