岩手早池峰山麓 エーデルワイン

いわて早池峰山麓

エーデルワイン 酒石(しゅせき)・澱(おり)のお話

ぶどうの成分の中には約1%弱程度の酸があります。その中の大部分を占めるのが酒石酸とりんご酸です。この二つの酸の中で酒石酸だけが、より低温になる等の条件で、ぶどうの成分であるカリウムと結合して結晶を作る性質があります。これを「酒石」といいます。
 弊社では瓶詰前に-5℃で1週間冷却処理を行い、あらかじめ酒石を結晶させ取り除いておりますが、状況によってはそこで結晶化せず、瓶詰後に瓶の中で結晶を起こす場合もあります。この結晶が全く出ないよう結晶助剤を使用して処理することもできるのですが、そうした場合少し味を削ってしまうことになります。何とか自然のふくよかな味を残そうと手を尽くした結果、まれに酒石が発生しビン底に沈む場合もあります。
 また、澱はぶどうに含まれている食物繊維や果実の成分が固形化したものです。酒石同様、なるべく自然の味を大事にしたいと考え、過剰すぎるろ過等をせずにつくっている為、澱が出ることもあります。
 岩手の自然の恵みをいっぱいに受け育った味わいをできるだけ引き出してあげたいそんな弊社の情熱をご理解いただければ嬉しいです。
 尚、酒石、澱共に品質的には問題ありませんが、やはり口当たり、舌触りが気になるかもしれません。その場合は、ビンをたてておき、ビン底に酒石や澱を沈殿させてから、ワインをお飲みになることをおすすめいたします。

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