いわて早池峰山麓
エーデルワインのヒトリゴト・・・・・・
「良いワインは良いブドウから」とよく言われますが、私はさらに良い人々に愛されて良いワインになると想っている。
エーデルワインのブドウ栽培を担当されている農家の方々は、かなりの高齢になっても元気である。彼らは毎朝暗い内からブドウ畑に行き、まずブドウ棚の下に寝そべりブドウと会話しそして大きく深呼吸をしてブドウから元気を貰い、辺りが明るさを増してきたならば、作業を始めるのである。 ただ黙々と・・・黙々と・・・彼らの節くれ立った手で触り・・・・・・。
木の1本1本を丹念に見て歩き・・・虫に食われてオガクズはこぼれてないか・・・病気になってコブだらけになってはいないか・・・・・・。
葉っぱの1枚1枚を裏返しにしては・・・ダニがついていないか・・・病気に罹ってはいないか・・・・・・いちいち語りかけていく。
彼らは又、晩霜、降雹、台風、そして収穫期の秋雨と戦い抜いて収穫を迎える。さらに収穫したブドウを一粒一粒に鋏を入れ、未熟果や腐敗果を取り除き良質のブドウのみ選るのである。
とても根気が要り、短気な人間にはできない芸当だ。
より良いブドウをと探求していく姿は・・・・・・まさに聖人の域だ。
それをいただきワインにするエーデルワインは幸せである。
だからエーデルワインはコンクールで多くの賞も貰えるのだ。だからもっともっと良い人にエーデルワインを飲んでもらいたい。
良い人とは・・・・・何事にも一生懸命な人・・・・・誠実で素直に喜べる人・・・・・他人の苦労が理解できる人だと想う。
株式会社エーデルワイン
藤舘 昌弘